道草日記

道草食ったっていいじゃないか。人生は途方に暮れるほど長いんだ。

ミッション・インポッシブルⅡ

 

 

闘いはまだ、終わらない。

 

 

1日目の模様はこちらからどうぞ。

 

ミッション・インポッシブルⅠ

https://michikusa-blo.hatenablog.com/entry/2019/02/27/185341

 

 

ということで、部屋探し2日目スタートです。

 

今日も不動産屋の扉を叩……く前に自動で開きました。

 

文明の利器、素晴らしい。

 

 

昨日ぶりの担当さん。

 

(また来たよ…今日もお昼食べ損ねるフラグじゃん)

 

みたいな感情を一切見せない営業スマイルで出迎えてくれた。

 

さすがプロ。

 

 

今日も長丁場かなぁ…と覚悟をして2人でパソコンに向かう。

 

昨日からずっと操作を見てたので、途中から

 

「もう自分で気になるやつクリックしちゃってください」

 

とマウスを渡された。

 

え、それでいいのか?

 

 

カチカチ…

 

「これはダメか…」

 

「これ…も微妙だなぁ」

 

なんて言ってたらしばらくして

 

 

「あれ?これ結構いいんじゃないですか?」

 

「ほんとですね。昨日はなかったのに…あ!今日掲載された新着ですよ!!」

 

 

急いで電話する担当さん。

 

「内見行けます!!」

 

歓喜

 

さっそく内見へ。

少し遠いので車で向かう。

 

 

結構いい感じのお部屋。

 

「こういうありきたりな造りの部屋の方が住みやすいんですよ」

 

と担当さん。

 

…ちょっと言い方が引っかかるけどまあ良しとしましょう。

 

昨日の反省を踏まえてとりあえず店舗に戻る前に管理会社へ再度確認。

 

「もしもし。今、内見終わりました。まだ申し込みはされてないですか?…ええ、はい。まだ物件の前で、店舗に戻るまで少々時間が…」

 

 

あれ、ちょっと不穏な感じ…?

 

 

「ちなみに1時間以内にお送りできると思うのでその間ストップできたりなんてしない…ですよね?…ああ、そうですか。分かりました。失礼します。」

 

 

聞いてるこっちがめちゃくちゃ緊張するじゃん。。どうなんだ??

 

「今、7社から申し込みしたいと問い合わせが来てるみたいで…どうしても早いもの勝ちになってしまうので急いで戻りましょう。」

 

 

ひぇ〜…

 

敵が増えとるやないかい…

 

物件まで車で大体20分くらいかかってたし、今から急いで戻っても間に合わないだろうな…

 

と半ば諦めながら車に乗り込む。

 

担当さん、とりあえず店長に電話で報告していたんだけど、

 

「今内見終わって、管理会社に確認したら7社から問い合わせ来てるみたいで…はい、多分もう終わると思います…」

 

とか言ってて、いやそれ、私の前で言うか??

 

というか、昨日から思ってたけど結構言うよねあなた??

 

 

諦めと疲れで車内で無言になってたら、

 

「万が一の可能性もあるので急いで帰りましょう!」

 

とスピードを上げる。

 

 

するすると車の間を縫っていくドライブテク。

 

真剣な眼差し(後ろに乗ってたので勝手なイメージ)。

 

しなやかなギアさばき(ATなのでここは完全に妄想)。

 

 

(え、カッコいい…やるじゃん担当さん!!)

 

と半分以上妄想なのに勝手に見直しているくらい私も疲弊していた。

 

どうか間に合ってくれ…!!

 

 

なんとか店舗に到着。

 

着いて早々書類を渡され書き始める。

 

ペンを握る手に力が入る。

 

その間にもう一度確認の電話をする担当さん。

 

「もう申し込みってされちゃいましたか?…あ、そうですか。分かりました。」

 

 

 

 

 

え、それは…どっちなの??

 

もうダメならダメで一思いに殺してくれ…!!

 

 

 

 

 

 

「まだ申し込み来てないみたいです!急いでください!!」

 

 

え、まさかの?!

 

ちょっとびっくりして固まっていたら

 

「手動かして!!」

 

と急かされ、いや私お客様だけど?!と思ったりもしたけど、

 

もうどうにでもなれ!!

 

って感じで殴り書きの書類を、書き終わった瞬間に奪い取って送る担当さん。

 

束の間の沈黙…

 

 

「今申し込み書をお送りしたんですけど、何番目に届きましたか?…本当ですか。ありがとうございます」

 

電話してる姿を固唾を飲んで見守っていた私に、親指を突き立てて笑う担当さん…!

 

「ギリギリ間に合いました!!」

 

おおおお!!!

 

普通に他にもお客さん居たのに関係なく2人でハイタッチ!!!

 

 

目と目が合って指が触れ合うその時全ての謎が解けるのよ〜♪

 

 

と脳内で竹内まりやが流れるくらいには浮かれていた。

 

 

緊迫したカーチェイス(何も追ってないし追われてもない)、ギリギリに滑り込むハラハラ感。

 

 

イーサン・ハントばりの不可能ミッションも無事コンプリート。

 

 

 

「店舗でご契約いただいて、一緒に写真を撮っていただいた方に抽選で10万円当たりますのでぜひ。撮った写真はあんな感じで店舗に飾ります〜」

 

と言われ、

 

「SNOWで盛ってくださいね〜笑」

 

途端に調子に乗り出しふざけた発言をしてパシャリ。

 

 

多分、高揚と安堵で緩み切っただらしない顔をしていたので

 

知り合いが同じ不動産屋で部屋を探しに来ないことを切に願う。

 

 

 

こうして目に見えない敵との仁義なき家取り合戦は幕を下ろしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

なおこの記事は読み終わった30秒後に自動的に消滅する。