『カメラを止めるな!』伏線に次ぐ伏線が織りなすオモシロさ
最近話題の映画『カメラを止めるな!』がつい先日公開されたので見てきた(日本での公開は6月23日だけど、私の住む田舎では8月に入ってやっと公開された)。
今回はその感想をつらつら書いていきたいと思う。
上にも書いたが私が住んでいるのは田舎だ。電車は1時間に1、2本。1本逃せば致命的、東京よりも駆け込み乗車すべきは田舎の方ではと常々思っている。
と、まあそんなことはどうでもいい。話を戻して、そんな田舎の町に映画館は2つある。
今回行ったのは2つのうち小さく古びた映画館だ。狭く古めかしい雰囲気が私は好きなのだが。
巷で話題とは言っても、こんな田舎の小さな映画館でそんなに人はいないだろうと高を括っていたが、予想に反して座席は埋まっていた。
周りを見回すと左隣は小学生くらいの子供連れ、右隣は女子大学生らしき3人組、前を見ればカップル、と実に客層は様々だった。
前情報として、
・30分超えのワンカットシーンがある
・どうやらゾンビが出てくるらしい
これだけしか把握していなかった。
これから観る人も出来るだけ前情報なしで観ることをオススメしたい(2つの情報を書いてしまってから何を言うって感じだが、これくらいは皆知ってることだろう)。
この映画、ポスターのキャッチコピーにも書いてあるが、前半の伏線に次ぐ伏線を後半になってどんどん回収していくタイプ。つまり、二度はじまる。
前半で所々「?」と引っかかる部分があるのだが、ご安心を。後半に全てが繋がり会場は笑いに包まれる。こんなに観客が笑ってる映画は初めてだった。
前半後半の見事な伏線回収でハートフル(ゾンビ出てくるのに)なハッピーエンド!完!!
……と満足してもらっても結構だが、まだ席を立ってはいけない!(これもポスターのキャッチコピーの通りだ)
実際そこで何人かのお客さんが帰っていったが、個人的に好きなのはその後だ。
この映画はゾンビ映画を撮ってる人たちを描いたものだが(これはネタバレになるかもしれないが大目に見てほしい)、最後に『カメラを止めるな!』自体の撮影風景が映し出される。
これはオモシロイ!!
劇中の撮影風景とリアルな撮影風景を見比べられるなんて!!!と感動してしまった(そこかよ)。
全て観終わった後、最初に思ったのは––––
「え、待ってもう一回観せて??」
そう、この映画、絶対2回目以降の方がよりオモシロイ!!!と確信している。
全てを知った上で最初からもう一度観たくなる。
同じ映画を映画館で何度も観に行く人たちがいるが、今まで一切共感出来なかった。え、なんで?って感じ。
が、今回は観終わった直後に
「また来よう。もう一回観なきゃ。」
という使命感に駆られた。そんな映画は初めてだ。
前情報なしで観てほしいのでネタバレを極力抑えての感想だけど(若干のネタバレは悪しからず)、まだまだ言いたいことはたくさんある。
とりあえず、明日も映画館に行かなきゃ。